新人教育について考える 新人看護職員の特徴をつかもう!

新人教育

4月から職場には新たな仲間が加わります。仲間を迎えるにあたり、私たちができることはなんでしょう?「うまく育ってくれるだろうか。」「どんな支援ができるだろうか。」立場や役割によって関わり方は異なるかもしれませんが、共通していることはまず相手を理解することです。そのためには、大まかに相手の特徴を把握することが必要です。

この記事は、新人教育に関わる全ての人(経験年数2年目〜)を対象に書いています。

この記事を読むことで、新人看護職員とはどのような存在か自分なりに説明できることを目標にします。

新人看護職員の育った背景を知る

4月から看護師として勤務する方の多くが、1990年代後半生まれにあたるかもしれません。ちなみに今年23歳を迎える人が生まれたのは1998年(平成10年)になります。

1998年生まれの芸能人の方には モデルの藤田ニコルさんや、女優の広瀬すずさん、俳優の中川大志さんなどがいるそうです。

1998年はどんな年だったかというと、長野オリンピックが開催された年だそうです。その他には、完全失業率が過去最悪になり、バブル経済破綻後の不況が続いている状況にあったようです。今や生活必需品となったスマートフォンも、この時代ではカメラ機能のついた携帯電話が登場したあたりだそうです。スマートフォンが普及し始めたのは2010年くらいなので、1998年生まれの方には、ガラケーを使ったことがない人もいるかもしれませんね。 インターネットなどが当たり前に身近にある最初の世代と言えそうです。

教育について見てみると、「総合的な学習の時間」が始まったのが、2000年くらい、2002年には完全に学校が週休2日になったそうです。小学校から中学校までにゆとり教育を受けたことのある世代が1987〜2003年生まれだそうです。私は1988年生まれなので、ゆとり世代の先駆けです。1998年生まれの方たちは、ちょうどゆとり教育が終わるころを経験している世代と言えそうです。

社会人として求められる力

「社会人基礎力」と「学士力」

近年、経済成長が停滞し、終身雇用制度を維持することが難しくなました。

そこで社会は、

  • 即戦力になる人が欲しい
  • 創造性のある人が欲しい(マニュアル通りでなく、ありとあらゆる情報の中から必要な知識を得て対応できる人)
  • 協働できる人が欲しい

と考えました。

「社会人基礎力」社会人として求められる力

経済産業省H P https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/data/20180319001.html

「学士力」学士課程を卒業した人に求められる力

  • 知識・理解 専攻する学問分野の基本的な知識
  • 汎用的技術 コミュニケーションスキル、論理的思考力、問題解決力など
  • 態度・志向性 自己管理力、チームワーク・リーダーシップ、倫理観など
  • 統合的な学習経験と創造的思考力 自ら立てた新たな課題を解決する能力

文部科学省HP https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/siryo/attach/1247211.htm

私にはレベルが高いように思いますが・・・。これが大学を卒業して就職するまでに求められる力だそうです。即戦力すごい。

大学や専門学校での看護学教育(基礎教育)で何を学んだか

看護系大学は急激に増加しています。

2020年5月末現在では287大学になっています。(日本看護系大学協議会H P  https://www.janpu.or.jp/

下のグラフをみると看護系大学を目指す人が増えていることがわかります。

経済成長が停滞していると、比較的失業の恐れがない医療職や看護師に人気が集まっているように感じます。私が、看護師を目指した理由も就職活動が嫌だったことと、経済的に安定しているという理由でした。

平成30年6月18日(月). 文部科学省 高等教育局 医学教育課. 看護教育専門官 杉田由加里氏資料 https://www.janpu.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/monbukagakusyou20180618.pdf

専門学校と大学の数を合わせて見てみると、専門学校は横ばいですが、大学数が圧倒的に増加していますね。

平成30年6月18日(月). 文部科学省 高等教育局 医学教育課. 看護教育専門官 杉田由加里氏資料 https://www.janpu.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/monbukagakusyou20180618.pdf

COVID-19はどう影響してくるのでしょうか、ニュースなどでは医療現場の大変さや多忙さが報道されています。しかし、さまざまな職業が打撃を受けているので職業の安定を考えるならまだまだ看護師を目指す人は増えていくかもしれませんね。

次はカリキュラムをみてみたいと思います。

厚生労働省H P 第1回  看護教育の内容と方法に関する検討会 議事次第 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/dl/s0428-8f.pdf

みなさんはどのカリキュラムを受けて看護師になりましたか?

私は、平成19年に大学に入学し平成23年に卒業したので、第3次と第4次のカリキュラムを受けていたことになります。4年生の時には統合実習がありました。

第2次改正以降に注目してみると、専門科目が徐々に増えていることがわかりますが、実習時間は変わっていません。より複雑な社会に対応するために幅広い知識が求められるようになっていると考えらえます。

ちなみに2022年(令和4年)からは総単位数が97単位から102単位になります。(詳しくは厚生労働省HPを参照 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07297.html

新人看護職員は自分たちよりも新しい価値観や概念について学習していると言えます。私たちが新人看護職員から学べることがありそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

新人看護職員とはどのような存在か自分なりに説明できそうですか?

多くの場合社会人一年目としての側面と看護師として一年目という側面がありそうです。次はそれぞれどのように支援していくことができるのか、考えてみたいと思います。

もっと詳しく知りたい方は、

  • 三浦友理子, 奥裕美 (2020). 臨床判断ティーチングメソッド. 東京:医学書院.
  • グレッグ美鈴, 池西悦子 (2018). 看護教育学 (改訂第2版) 看護を学ぶ自分と向き合う. 東京 : 何江堂

が個人的にわかりやすくてオススメです。

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